今月の写真: 院内写真展で掲示したものです。当地の桜をお楽しみください。

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2018年4月14日②撮影2018年4月21日撮影
2018年4月14日撮影2018年4月12日撮影
2017年4月24日②撮影2016年4月9日撮影
2017年4月24日撮影2016年4月8日撮影


今回は、2019年4月号の「病院だより」に書いたものを掲載します。

    お見舞いの流儀      

   皆様も、病院にお見舞いに来たことがあると思います。入院している患者さんにとってはなによりも心強いことです。
   しかし、お見舞いにはいくつかの流儀が必要ですので、そのお話をします。
まず、入院している患者さんの状況を確認してください。外科的手術で入院した場合には、手術後数日は傷の痛みや麻酔の影響で、人に会うのも、話すのもつらい時があります。もちろん肉親が来てくれて、患者さんの苦しみがとれる場合は、患者さんにとってとても心地よいものです。一方、会社の方や近所の方で、患者さんが気を使う場合には少しつらいのです。自分と患者さんとの関係により、苦しいところを慰められる立場か、気を使わせることがありうるかをわきまえて、時期を考えてください。理想的には、ご家族に患者さんの状況を確認してからにしてもらいたいものです。
   さて、お見舞いの品ですが、これも患者さんの病気の種類、病気の状態をよくよくわきまえて考えてください。
   昔は、病人のお見舞いというと、「果物の詰め合わせ」などが定番でした。しかし、腎臓の悪い患者さんでは、果物は食べてはいけない人もいます。また、お菓子類も、糖尿病の患者さんでは、たべることが好ましくないものです。入院中は、患者さんの状態により入院食で管理されていますので、間食などをすると、治療が困難になる場合もあります。糖尿病の患者さんに甘いお菓子を差し入れするのは、非常識ですし、拷問です。自分の好きな食べ物がそこにあるのに食べられないのですから。
   もちろん、おなかの手術をした後は、状態により流動食、軟菜食、おかゆなど日々食事が変わります。このような方にはどのような食べ物も困るのです。
   病院に入院している患者さんに、食べ物をお見舞い品にもっていくことは、厳に慎んでください。
病状が末期で、看護師さんから、「なんでもいいから患者さんが食べられそうなものを差し入れてください」と言われたときのみ、お見舞い品としての食べ物が許されるのです。
   では、お花はどうでしょうか。入院中の患者さんの中には、重症の花粉症の方、アレルギー反応の強い方もいます。花粉の出るようなお花は厳禁です。造花ならば大丈夫です。
   結局、お見舞い品としては、励ましの手紙や写真、絵などが勧められます。
   お見舞いに行く人数も難しい問題です。入れ替わり立ち代わりにお見舞いに来られては、患者さんは疲れてしまいます。かといって、10人もまとまってこられても困るでしょう。
   お子様連れのお見舞いも注意してください。病院には、感染症を持った患者さんが入院しています。病室内には、様々な細菌、ウイルスが蔓延していると考えてください。12歳以下の子供を病室に入れるのは、極めて危険なことです。どうしても患者さんにお子様を会わせる場合には、デイルームで面会をお願いしていますが、できればお見舞いには連れてこない方が良いでしょう。
   お見舞いにも流儀があります。患者さんのことを考えると、とても難しいのです。患者さんのご家族とよく相談してからお見舞いの時期、人数、時間などを考えてください。